あなたの髪で笑顔を届けよう！ヘアドネーション団体3選を徹底比較＆条件ガイド
「髪を伸ばしているんだけど、せっかくなら誰かの役に立ちたいな」
「ヘアドネーションに興味はあるけど、どこの団体に送ればいいの？」
そんな風に考えているあなたへ。ヘアドネーションは、医療用ウィッグを必要としている子どもたちのために、あなたの髪を寄付する素晴らしい活動です。でも、いざ寄付しようと思うと、「どの団体に送ればいいんだろう？」「長さの条件ってあるの？」など、疑問が出てきますよね。
日本にはいくつかのヘアドネーション団体があり、それぞれに特徴や条件が少しずつ異なります。今回は、主要な3つの団体を徹底比較し、あなたの髪が一番活かされる場所を見つけるお手伝いをします。条件もわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね！
ヘアドネーションとは？あなたの髪が誰かの希望になる活動
ヘアドネーションは、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで髪の毛を失ってしまった18歳以下の子どもたちのために、寄付された髪の毛で医療用ウィッグを作る活動です。
ウィッグは、見た目の変化だけでなく、心のケアとしても非常に重要です。髪の毛がないことで、からかわれたり、自信を失ったりしてしまう子どもたちがいます。あなたの寄付した髪の毛がウィッグとなり、子どもたちの笑顔を取り戻す力になるのです。
ヘアドネーション団体を比較する前に知っておきたい「共通の注意点」
どの団体に寄付する場合でも、共通して守るべき大切なポイントがあります。これらを守ることで、あなたの髪が無駄なく活用されます。
- 完全に乾いた髪であること: 濡れた髪はカビの原因となり、ウィッグの材料として使えなくなってしまいます。完全に乾かしてから送るようにしましょう。
- ゴムでしっかり束ねる: ばらばらにならないよう、いくつかの束に分けてゴムでしっかりと結んでください。特に毛束の根元をしっかり結ぶのがポイントです。
- 清潔な状態であること: シャンプーをして清潔な状態の髪を送るのが基本です。
- 送料は自己負担: 基本的に、髪の毛を送る際の送料は寄付者の自己負担となります。
主要ヘアドネーション団体3つを徹底比較！あなたにぴったりの団体は？
日本で主に活動している代表的なヘアドネーション団体は以下の3つです。それぞれの特徴や条件を見ていきましょう。
| 団体名 | 主な特徴 | 最小寄付毛髪の長さ | カラー・パーマ・白髪 |
| 特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity（JHD&C） | 日本初のヘアドネーション団体。多様なウィッグを製作。 | 31cm | 原則OK* |
| 特定非営利活動法人 HERZ（ヘアーズ） | フルオーダーメイド・高機能ウィッグに注力。 | 31cm | OK* |
| 特定非営利活動法人 つな髪 | 短い髪（15cm～）の寄付も受け入れ。 | 15cm | OK* |
*各団体の詳細な条件は後述します。
1. 特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity（JHD&C／ジャーダック）
- 設立: 日本で最初にヘアドネーション活動を始めた団体です。
- 特徴: 知名度が高く、活動実績も豊富です。幅広い年齢層の子どもたちに、それぞれのニーズに合わせた多様なウィッグを提供しています。
- ドネーション（寄付）の条件:
- 長さ: 31cm以上が原則。ウィッグ製作に必要な最低限の長さです。
- 髪質: 軽く引っ張って切れない程度のダメージならOK。
- カラー・パーマ・白髪: OKです。ただし、極端なダメージや縮れ毛でゴムで結べないほど傷んでいる場合はNGです。日常的に染めていたり、パーマをかけていたりしても、健康な髪であれば問題ありません。
- 癖毛: OK。
- 男性の髪: OK。
- 切り方: 完全に乾いた状態で、しっかりとゴムで結び、結び目の上をハサミで切り落とします。
2. 特定非営利活動法人 HERZ（ヘアーズ）
- 設立: 「高品質な医療用ウィッグ」の提供に力を入れている団体です。
- 特徴: 一人ひとりの頭の形や顔立ちに合わせたフルオーダーメイドのウィッグを製作することにこだわり、子どもたちがより自然な形で社会生活を送れるようサポートしています。機能性にも優れています。
- ドネーション（寄付）の条件:
- 長さ: 31cm以上が原則。
- 髪質: 多少のダメージや白髪、カラー、パーマ、くせ毛もOKです。
- その他: 枝毛や切れ毛がひどい、濡れている、カビが生えているものはNGです。
3. 特定非営利活動法人 つな髪
- 設立: 「短い髪でも寄付できる」という点が特徴の団体です。
- 特徴: 他の団体では難しかった15cmからの髪の寄付も受け付けているため、髪を伸ばすのが苦手な方や、もう少し気軽にヘアドネーションに参加したい方におすすめです。集まった短い髪は、髪の内部素材（インナーキャップ）などに活用されます。
- ドネーション（寄付）の条件:
- 長さ: 15cm以上（31cm以上だとより多くの種類のウィッグに活用できます）。
- 髪質: カラー、パーマ、白髪、くせ毛もOKです。極度のダメージ（引っ張ると切れる、溶けているなど）がある場合はNG。
- その他: 完全に乾いていること、カビが生えていないことが必須です。
どの団体に寄付する？ あなたにぴったりの選び方
- 髪の長さで選ぶ:
- 15cm～30cm台: 「つな髪」が唯一の選択肢となります。
- 31cm以上: JHD&C、HERZ、つな髪のいずれも選択可能です。
- ウィッグの種類で選ぶ:
- 多様なウィッグを提供している実績を重視するなら「JHD&C」。
- より高品質なフルオーダーメイドウィッグにこだわりたいなら「HERZ」。
- 団体の理念に共感するか: 各団体のウェブサイトを訪れて、それぞれの活動理念や提供しているウィッグの情報を比較し、共感できる団体を選ぶのも良いでしょう。
ドネーションカットの準備と送り方
- 髪を伸ばす: まずは、寄付したい長さになるまで髪を伸ばしましょう。
- 美容院を探す: ヘアドネーションに協力している美容院（賛同サロン）もありますが、普段行っている美容院でも、寄付のルールを伝えればカットしてくれる場合が多いです。事前に相談してみましょう。
- カットの注意点: 完全に乾いた状態で、ゴムでしっかり束ねてから、結び目の上を真っ直ぐにカットしてもらうのがポイントです。いくつかの束に分けてもらうと、後でまとめやすいです。
- 髪を束ねる: カットした髪は、毛束がバラバラにならないように、複数のゴムでしっかりと束ねましょう。
- 完全に乾燥させる: カットした髪は、必ず完全に乾かしてください。天日干しをしたり、ドライヤーでしっかり乾かしたりして、湿気が残らないようにしましょう。
- 送付する: 各団体の公式サイトで、送付先の住所と送付方法（郵送など）を確認し、送料自己負担で送ります。
まとめ：あなたの髪で、子どもたちの未来に光を！
ヘアドネーションは、髪を伸ばすだけで誰かの役に立てる、とても身近で尊い社会貢献です。髪の長さやダメージの条件は団体によって異なりますが、今回ご紹介した情報を参考に、あなたの髪が最も喜ばれる場所を見つけてください。
「髪を伸ばして、バッサリ切る」その小さな行動が、医療用ウィッグを必要とする子どもたちの大きな笑顔と自信に繋がります。さあ、あなたもヘアドネーションを通して、誰かの希望になってみませんか？